受験が近づくにつれ、「もし失敗したらどうしよう」という不安が娘の心を覆うようになりました。
突然「受験やめたい」と泣き出した娘。けれどその気持ちの裏にある“本当の理由”を話してくれたことで、親子で大切な一歩を踏み出すことができました。
今回は、そんな娘の心の揺れと、それにどう向き合ったかをお話しします。
受験をやめたい――その裏にあったのは“怖さ”
先日、娘が「受験をやめたい」と涙ながらに訴えました。
その理由は、勉強が嫌だとか、塾に行きたくないという単純なものではなく、「受験が近づいてきて、怖くなった」というものでした。
娘の気持ちをもっと知りたいと思い、ゆっくり話を聞いていくと、いくつかの“怖さ”があることが分かってきました。
娘が抱えていた3つの「怖い」
- 受験の結果へのパパの反応が怖い
- 私立に落ちて地元の中学に行くときの、周囲の反応が怖い
- すべて落ちた場合の、自分の受けるショックが怖い
どれもとてもリアルで、親としても「分かるなあ」と思える気持ちばかり。
娘の中で、この“怖さ”がどんどん膨らんで、「だったら、受験やめたい」と思うに至ったようです。
「怖い」には、対策があることを伝えました
ただ私は、娘にこう伝えました。
- もし本気で頑張ってそれでもうまくいかなかったとしたら、パパはきっと「頑張ったね」って言ってくれるよ
- 安全圏の学校を受けることで、「全落ち」のリスクは防げるよ
- もし地元の中学に行くことになったとしても、悪いことではないし、誰かに責められるものでもないよ
こうした話を丁寧に伝えたところ、娘の表情がふっと和らぎ、
「じゃあ…やっぱり、受験したい」と。
娘の気持ちが変わるたび、親は戸惑う
正直に言うと、「本当にやめたいって言ったのに、また受けるの?」という気持ちはあります。
娘の気持ちがコロコロ変わるのを、どこまで信じていいのか…。
それでも、私が一貫して持っていたい想いはただ一つ。
母は、いつでもあなたの味方だよ。
プレッシャーに押しつぶされそうになっても、悩んで立ち止まっても、逃げたくなっても、
あなたの気持ちを受け止めるから。
今後どうする?受験再挑戦へのスタート
娘は今、「受験したい」と再び気持ちを切り替えています。
でも、また不安になって立ち止まることがあるかもしれません。
そのときには、また一緒に話そうと思います。
一度や二度のブレで、すべてを決めてしまわないこと。
大人だって、将来を決めるときに悩むのですから、子どもが迷うのは当然です。
そして、「怖い」という気持ちは誰にでもあるけど、そこにちゃんと向き合えば、前に進めることもある。
それを今回、娘とのやり取りを通して改めて感じました。
最後に:親ができること
- 子どもの気持ちを「表面だけ」で判断しないこと
- 不安や悩みの“理由”を一緒に掘り下げてみること
- 「味方でいる」と言葉と行動で伝え続けること
親も人間なので、焦ったりイライラしたりすることもあるけれど、
やっぱり一番の味方でいてあげたい。それが、今の私の願いです。
まとめ
子どもの「やめたい」は、甘えでも逃げでもなく、不安からのSOSかもしれません。
しっかり理由を聞き、対策を一緒に考えることで、また前を向けることもあるんだと実感しました。
不安も葛藤も受け止めながら、これからも娘と一緒に歩んでいきたいと思います。
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