中学受験をしている娘の「受験をやめたい」というひと言。それがきっかけで、ずっと気になっていた漫画『2月の勝者』をようやく読み始めました。
中学受験をリアルに描いたこの作品。
読むのが遅くなったことを後悔するとともに、今だからこそ得られた気づきもたくさんありました。
『2月の勝者』とは?中学受験を描いたリアルで胸アツな漫画
『2月の勝者 ―絶対合格の教室―』は、高瀬志帆さんによる中学受験を題材にした漫画です。
2024年5月に全21巻で完結しており、累計発行部数も100万部を超える話題作。
主人公は桜花ゼミナールという中学受験塾のカリスマ講師・黒木蔵人。彼が塾業界のリアルを淡々と語る姿は衝撃的で、どのセリフも心に刺さります。
「読む暇がない」から「今こそ読むべき」へ
実はこの作品、娘が受験勉強を始めたころから存在は知っていました。
でも私はもともとあまり漫画を読むタイプではなく、日々の忙しさに追われて読む時間も気力もありませんでした。
そんななか、義理の弟から21巻全巻を借りる機会があり、まさにそのタイミングで娘が「受験をやめたい」と話してきたのです。
「これはきっと今読むべき漫画なんだ」と思い、ページをめくりました。
読み進めて感じた“親目線のリアル”に何度も涙…
受験生本人の葛藤、塾講師の思惑、そして何より保護者の複雑な心情が描かれていて、本当にリアル。
親の気持ちを代弁してくれるかのようなシーンに何度も心を揺さぶられ、気づけば目頭が熱くなることもしばしば。
- 子どもに期待しすぎてしまう自分
- 周りの子と比べてしまう苦しさ
- 成績が上がらない焦りと不安
- 合格のその先まで考える責任感
中学受験は「親の受験」とよく言われますが、この作品を読むとそれが本当に実感として迫ってきます。
小3〜小4のタイミングで読めばよかったと思う理由
『2月の勝者』を読んで思ったのは、
「これはもっと早く、小3・小4の段階で読みたかった…!」ということ。
中学受験を始める前、または始めたばかりの頃に読んでおけば、
- 中学受験に何が求められるのか
- どんな苦労が待っているのか
- 子どもにどう接すればいいのか
がもっと明確にイメージできたはず。
「親として何を準備すればいいか」が見える漫画でもあるのです。
娘の受験と向き合うヒントをもらえた気がします
娘の「受験をやめたい」発言をきっかけに読み始めた『2月の勝者』。
作品の中に、娘と同じように悩む子や、親とぶつかる子が登場して、「ウチだけじゃないんだ」と救われる気持ちになりました。
完結まで読み終えて、改めて感じたのは、
「合否だけじゃない。中学受験は、親子で向き合う過程そのものが価値だ」
ということ。
私たち親子にとっての「2月の勝者」とは何なのか、もう一度立ち止まって考えるきっかけになりました。
こんな人に『2月の勝者』はおすすめ!
- 中学受験を考え始めた小学生の保護者
- 勉強へのモチベーションが落ちているお子さんがいる方
- 塾や成績の悩みを誰かと共有したいと思っている方
- 子どもの努力をもっと理解してあげたいと思う親御さん
おわりに
『2月の勝者』は、涙なくしては読めないリアルで深い作品でした。
受験生の親という今のタイミングだからこそ、得られる気づきがたくさんあったと思います。
もしまだ読んだことがない方がいたら、ぜひ手に取ってみてください。
親として、そして子どもの伴走者として、きっとたくさんのヒントがもらえるはずです。
コメント